COLUMN-5空き家の雑草除去をした方がいい理由とは

空き家の雑草除去をした方がいい理由とは

家は、人が住んでいなければすぐに劣化してしまうため、適切な管理が必要です。

空き家を管理するポイントは、さまざまありますが、雑草除去もそのうちの一つとなっています。ここでは、雑草を除去しなければならない理由と方法についてご紹介します。

雑草を除去しなければならない理由

雑草が伸び放題になっている家は、適切な管理がなされていないため、以下のようなトラブルが生じる可能性があります。

・不法投棄、放火、犯罪拠点として利用されるなど、近隣の治安を悪化させる
・害虫、害獣のすみかとなり、近隣に悪影響を与える
・庭木や雑草が敷地外や建物内まで伸びることにより、近隣に損害を生じさせたり、建物が痛む原因になる
など。

これらの他に、次のようなデメリットが生じる可能性があります。
・特定空き家*として指定される
・売却時の査定額が下落する

これらのことから雑草を放置することは、空き家の持ち主だけでなく、近隣住民にも悪い影響を与えてしまうことになります。
*特定空き家に指定されると、立木竹の伐採等の措置の助言又は指導、勧告、命令を受け、場合によっては、固定資産税等の特例措置が解除されてしまいます。

雑草を除去する方法

雑草の種子は、雨や風、衣類や靴の裏に付着して運ばれてきます。
そのため、完全に防草することは難しいですが、生えないように対策することが理想的です。

■持ち主が自分で管理する場合
①草むしりや草刈り機で表面の雑草を除去したあと、除草剤を使用する。
草むしりや草刈り機だけでは、地中に根が残っている可能性があるため、併せて除草剤を使うのが効果的です。

≪除草剤について≫
液体の製品と粒上の製品があり、液体製品は速効性が高く、すでに生えている雑草に有効です。粒状の製品は、土に混ぜて使用するタイプで、予防として使うのによいとされています。

②草むしりや草刈り機で表面の雑草を除去したあと、砂利や防草シートなどで日光を遮る。
砂利や防草シートは、地面にあたる日光を遮断し、光合成出来ない環境を作ることで、雑草の成長を抑えてくれます。

≪砂利について≫
ホームセンターなどで比較的安価に手に入れることができます。
厚みをもたせて敷き詰めると効果的です。ただし、何年か経つと石が地面に沈んで厚みがなくなり、すき間から雑草が生えてきてしまうため、注意が必要です。

≪防草シートについて≫
ホームセンターなどで手に入れることができます。
素材や耐用年数、長さなどを考慮して選ぶ必要があります。
消耗品のため、劣化してくると貼り替え作業が発生します。
また、防草シートを敷いた後に砂利を敷くと、見た目が自然になり、防草効果もアップするためおすすめです。

上記の対策を行ったとしても、雑草の根が伸びてしまうと効果が薄れてしまうので、こまめに様子を確認し、除去することが重要です。

■業者などに依頼する場合
手に負えないくらい雑草が生えてしまった場合や自分で管理することが難しい場合は、
業者などに作業をお願いする方法も有効です。

雑草除去を依頼できる業者の種類としては、
・園芸業者
・空き家管理業者
・ホームセキュリティ業者
・地域のシルバー人材センター
などがあります。 
業者により、特徴や対応できる内容が異なる為、実状に合わせて選択することがポイントとなります。
また、見積もりをとる際は3社以上からとり、かかる金額だけでなく、作業内容の詳細も確かめておくことが重要です。

まとめ

空き家の雑草除去は、空き家の資産価値を維持し、周辺地域の治安や景観を維持するのに必要な作業です。
敷地内の雑草や庭木を管理していくには手間と時間がかかりますが、トラブルが起こる前に、適切に定期的に管理できるしくみを整えましょう。