COLUMN-3空き家を放置しておくとどんなトラブルが起きるの?
空き家を放置しておくとどんなトラブルが起きるの?
トラブルにより、売買価格に影響したり、弁償責任が発生します!
人が住んでいない住宅は、人が住んでいる住宅と比べて老朽化が早く進んでしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、自宅から離れたところの空き家を定期的に管理するには金銭的、時間的に負担がかかってしまい、維持するのが難しいケースも少なくありません。
メンテナンスができず、ついつい放置してしまった場合、どんなトラブルが起こるのでしょうか?ここでは、空き家を放置すると起こりうるトラブルについてご紹介します。
倒壊や屋根材などの飛散
日本は木造の家屋が多い為、定期的な換気や適切な管理を行わないと老朽化が進んでしまいます。
一般的に空き家は古いものが多く、耐震性が弱い上に家屋の老朽化が進むと、地震や台風時に倒壊する恐れがでてきます。
倒壊しなかったとしても屋根材や外壁材などの劣化が進んでいると、地震や台風襲来時に落下したり、飛散する可能性があります。
雑草や庭木の繁殖
雑草や庭木が伸び放題となるため、長い間人が足を踏み入れていないことが景観からわかるようになります。そうなると、後述のような犯罪被害に遭いやすくなります。
そのほかに、庭木の枝が敷地の外まで伸びてしまい、近隣の住民とのトラブルに発展する可能性が高まります。
近隣の不動産価値を下げる
空き家はそのもの自体の不動産価値が下げるだけでなく、近隣の景観を悪化させてしまうため、近隣の不動産価値まで下げてしまう可能性があります。
犯罪被害に遭いやすくなる
■放火
空き家は人の目がなく、燃えやすい枯草やゴミなどが散乱していることが多いため、あっという間に火が燃え広がり、隣近所を巻き込むような大きな火災へと発展する恐れがあります。
消防庁発表の「令和3年1~12月における火災の状況について」によると、総出火件数は35,222件で、そのうちの「放火」および「放火の疑い」は3,888件(全体の11.0%)となっています。そして、その発生件数が多い都道府県は大都市を抱える都道府県であることが示されています。
このことから、火災の10件に1件は「放火」および「放火の疑い」であること、都市部に空き家を所有している場合は特に注意が必要であるということが分かっていただけると思います。
■不法投棄
所有者の知らないうちに、生活ごみや粗大ごみ(家電製品や家具など)の不法投棄場となることがあります。
不法投棄されたゴミが悪臭を放つようになり、そこに害虫や害獣が集まり、繁殖し、不衛生な状況を引き起こす可能性が高くなります。
また、放火の可能性も高まるため、早急に何らかの対処が必要となります。
不法投棄されたゴミの撤去費用は空き家の所有者が負担することになる為、驚くほど高額になる場合があります。
■不法侵入、不法占拠
人の目がないことで、不審者による侵入や不法占拠、家財の盗難といった被害を受けやすくなります。
まとめ
空き家のメンテナンスを適切に行わないと、上記のようなトラブルが発生する恐れがあります。
管理状態が悪いと周辺の住民に迷惑や悪影響を及ぼす可能性が高くなるため、適切な状態を保つよう、所有者は心がけることが大切です。