COLUMN-7空き家の害虫駆除について

空き家の害虫駆除について

空き家は、害虫が繁殖しやすい環境が整っているため、管理を怠ると繁殖してしまいます。

繁殖した害虫が空き家を拠点として移動し、近隣の家に迷惑をかけてしまう恐れがあるため、定期的な管理が必要です。
ここでは、空き家で繁殖しやすい害虫とその害虫がもたらす被害についてご紹介します。

空き家に出やすい害虫とその害虫がもたらす被害

ゴキブリ、ハエ
空き家を拠点として近隣に移動することがあります。
不潔な場所に生息するため、さまざまな病原菌をもっており、近隣の衛生環境を悪化させてしまいます。

シロアリ
湿気を含んだ木製の家具や柱などを食べる特徴があります。
家の基礎部分が被害にあうと、耐震性が低下し、倒壊の危険性が高まる恐れも。

ダニ
ほこりを餌として生息。
絨毯やカーペット、畳などに発生。アレルギーを引き起こす原因となります。


天井裏や軒下に巣を作りやすく、巣に近づいた人を攻撃する可能性があります。
万が一、近隣の人が被害を受けた場合、所有者が管理責任を問われる可能性もあるので、注意しましょう。

猫、ネズミ
空き家を拠点として移動します。
餌を求めて近隣の家に侵入したり、ゴミ収集場を荒らし、その餌を巣に持ち帰るため、空き家の中が非常に不衛生に。
また、空き家の中で死んでしまうと、その死骸が悪臭や害虫の発生原因になります。

害虫の発生原因

清掃をしていない
清掃していないため、ほこりが溜まりやすくなります。
ほこりを餌にするダニが発生し、発生したダニを餌としてほかの害虫が発生してしまいます。

換気不足
換気がされないため、室内の湿度が高くなってしまいます。
そうすると、湿度を好むシロアリが繁殖しやすくなります。

水道を利用しない
排水管のトラップ部分にたまった水(封水)が蒸発してしまうことにより、下水から害虫や害獣が侵入しやすくなります。

衣類や紙、食品が放置されている
衣類や紙、乾物などの食品を食料にする害虫の発生要因となります。

害虫対策

定期的な清掃
虫の死骸やほこりは害虫のエサとなるため、きれいに取り除きましょう。

換気
窓を開けて室内にこもった空気を入れ替え、風を通すようにしましょう。
靴箱や押し入れ、タンス、クローゼットなども忘れず風を通しましょう

通水
数分間通水し、水道管にたまっている古い水を入れ替えましょう。
そうすることにより、封水の蒸発を防ぎ、悪臭を予防することができます。

忌避剤を散布
忌避剤とは、害虫や害獣が嫌がる臭いを発し、これらを寄せ付けないようにする効果があるものです。 一度散布すると効果が長期間持続するというものではなく、定期的に散布する必要がありますが、有効です。

害虫が出てしまった時の駆除方法

市販の駆除剤で駆除
ゴキブリやハエ、ネズミなどは市販の駆除剤である程度駆除することができます。

専門業者に依頼
スズメバチやシロアリなどは、専門業者に依頼する方が安全にかつ確実に駆除できます。
専門業者に依頼する時は、複数の業者から見積もりをとり、作業内容と価格が見合った業者を選びましょう。

まとめ

害虫対策が遅れるとその被害は近隣の家にまでおよぶ可能性が高くなるため、
害虫が『発生しにくい環境』や『繁殖しにくい環境』を作ることが大切です。
そういった環境を作るためには、定期的な管理が欠かせません。
管理方法には、自分で管理する方法と業者に委託する方法があるので、実状に合わせた方法を選択しましょう。