COLUMN-6空き家を管理(手入れ)する方法を知ろう
空き家を管理(手入れ)する方法を知ろう
空き家を長い間放置すると、地域の治安の悪化や景観を乱す原因となります。
また、自治体より特定空き家に指定されてしまうと、固定資産税の減免特例が解除され、税負担が増加する場合があるため、売却や活用の予定がなくても、適切に管理する必要があります。
ここでは、空き家を管理(手入れ)する方法についてご紹介します。
空き家を管理するために必要なもの
空き家の管理に必要なものは、次の通りです。
・軍手
・室内履きの靴
・掃除用具(ほうき、ぞうきん、洗剤など)
・ゴミ袋
・脚立、懐中電灯
など。
これら以外に、修繕が必要な箇所を記録するためのカメラや、庭木を剪定するための剪定ばさみなどが挙げられます。
空き家を管理するポイント
訪問の目安は、最低でも月1回程度です。
効率よく管理していくためにも、チェックするポイントを流れに沿ってご紹介します。
施錠確認
前回施錠した状態から変わっているところはないか確認し、開錠しましょう。
換気
窓を開けて換気をしましょう。
靴箱や押し入れ、タンス、クローゼットなどの扉も開け、風を通しましょう。
雨漏り
雨水がポタポタと床に落ちる雨漏りだけではありません。是非注意していただきたいのが、軒下からじわじわと染みてくる雨漏りです。じわじわ染みる雨漏りは、『天井に雨染みがある』『柱の天井から10㎝くらいのところまで雨染みがある』という症状が上げられます。
雨漏りの補修費用は安く収まらないことも多いです。早期発見が大事です。
ご近所の方へご挨拶
空き家から物音がするので、近隣住民に不審に思われる場合があります。
作業前にご挨拶をし、その際、最近の地域の治安状態や空き家が近隣の方にご迷惑をかけていないかなどを確認しましょう。
何かあった時のための緊急の連絡先を伝えておくと安心です。
郵便物の点検、敷地内のゴミの確認
郵便ポストに不要なチラシや新聞が入っていたり、敷地内にゴミが捨てられていた場合は、持ち帰って処分しましょう。
ポスト内に溜まったチラシを放置しておくと不在であることがわかり、放火や侵入される原因にもなるので忘れず対処してください。
持ち帰れないゴミは、外から見えない場所へ移動させ、後日処分しましょう。
庭木、雑草の点検、処理
「庭木が倒れていないか」「庭木が敷地外にはみ出していないか」など確認し、必要に応じて対処しましょう。
水道メーターの確認
水道メーターの使用量が不自然に増えていないかを確認しましょう。
不自然に増えている場合は、漏水の可能性が考えられます。
外壁、軒裏、塀の確認
大きなひび割れが入っていないか、外壁に剝がれそうな部分はないか、軒裏が腐っていないかなどを注意して確認しましょう。
特に外壁や塀の倒壊は、周辺住民に怪我を負わせてしまう恐れがあるので、念入りに確認してください。
屋内の清掃、点検
ほうきや雑巾などを使用して、室内の清掃をしましょう。
その際、家具や建具に不具合がないか、実際に動かして確認すると安心です。
清掃後は、壁や床、天井に異常がないか確認しましょう。
部屋の四隅や増築部分で雨漏りが起こりやすいので注意して確認してください。
通水
水道管がさび付いていないか、破損がないかを確認しましょう。
台所やトイレなど、水道が通っている場所は、数分間水を流して通水すると、封水の蒸発による悪臭を未然に防ぐことができます。
水道を止めている場合は、悪臭対策のため、排水溝に蓋をしておくことをおすすめします。
戸締り
換気のために開けた窓を全て閉め、戸締りをしっかりと確認しましょう。
まとめ
空き家は、適切な管理をしないと良好な状態を維持することができません。
維持・管理には、時間的・体力的にも負担になります。
自分で管理をするのが難しい場合は、専門の業者に管理を委託するのも一つの方法です。
空き家の資産価値を維持し、周辺住民に大変な被害を及ぼさないようにするためにも、
適切に管理しましょう。