COLUMN-2空き家の劣化が早いといわれるのは何故?

空き家の劣化が早いといわれるのは何故?

劣化は将来不動産を売却する際には売買価格に大きく影響する要因になります!

「人が住んでいないと、建物の劣化は早まる」と言われています。
すぐに廃屋になってしまうわけではありませんが、適切にメンテナンスをしていないと、
人が住んでいる建物に比べて劣化が早いことは事実です。
ここでは、空き家の劣化が早い理由について解説していきます。

無人なので不具合に気づかない

人が住んでいると不具合を早期に気づき、対処することができますが、空き家は無人のため不具合に気づかず、対処が遅れてしまいます。

例えば
・雨漏り
・水道管の水漏れ
・シロアリ被害
・台風被害
・庭木の葉っぱが雨どいなどを詰まらせる
・庭の雑草や庭木が茂り、隣の敷地に影響を及ぼす
など。
対処が遅れるため、不具合が生じている箇所が連鎖的に増えてしまい、急激に家屋が劣化してしまいます。

湿気が溜まってしまう

人が住んでいる家では、窓の開閉や玄関から人が出入りすることにより、家屋内と外の空気の入れ替わりが起きます。
しかし、空き家は窓を閉めたままになるため、室内の湿気が外に出ることなく室内に溜まり続けます。防犯の為に雨戸を閉めていると日光も入らないため、より溜まりやすい状態になります。

湿度が高くなった建物にはカビが生えてきます。
カビや湿気は木材を腐食させる原因となり、畳や柱、壁など内装だけでなく床や屋根裏などの見えない部分も劣化します。
また、高湿度の条件ではシロアリも発生しやすくなるため、さらに建物の劣化が進んでしまいます。
日本の住宅の多くは木造住宅のため、湿度対策が特に必要です。

水が使われない

人が住んでいる家では毎日、台所や洗面台・洗濯・浴室で水やお湯を使いますが、空き家では、水やお湯が使われず、給排水管に水が流れません。
その為、内部がさびてしまい破損しやすい状態になります。
異常が見られなくても、使用を再開すると赤錆が混ざった水が出たり、水漏れするなど不具合が起きやすいといわれています。

また、長期間水が使われないと排水管のトラップ部分にたまった水(封水)が蒸発します。
この水が蒸発してしまうことにより、下水管から害虫や害獣が簡単に家屋に侵入できるようになります。
人が住んでいれば害虫、害獣に対して何かしらの対策が可能ですが、対策がなされないため、害虫・害獣が過ごしやすい環境となります。
その結果、屋内が劣化するだけでなく、非常に不衛生な状態となってしまいます。

まとめ

空き家の劣化が進む理由をご紹介しました。
人が住んでいれば日々換気がされ、水が使われ、ちょっとした不具合に気がつくため家は長持ちしますが、空き家になるとそれがなされません。
適切な管理をしないと家はあっという間に劣化してしまいます。
住んでいない家をメンテナンスすることは、時間的、金銭的、にも負担になってきますが、資産価値を低下させないため、そして近隣に迷惑をかけないためにも、定期的な管理が必要です。