COLUMN-1空き家の種類にはどんなものがあるの?
空き家の種類にはどんなものがあるの?
空き家と聞くと、イメージとして
マンションや集合住宅ではなく、一戸建てを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は空き家には種類があります。
この記事では空き家の種類と、それぞれの特徴や空き家全体の何割にあたるのかということをご紹介します。
空き家の種類と全体に占めている割合
総務省が発表している「住宅・土地統計調査」によると、空き家は4種類に分類されています。
静岡市において、空き家の種類別割合は次のようになっています。
賃貸用の住宅
賃貸用の住宅とは、アパートやマンション、一戸建てを賃貸物件として人が住むために貸している物件にも関わらず入居者がいない空き家になっている状態のことです。
この賃貸用の住宅が空き家に占める割合は、2018年の国土交通省の「空き家の現状-推移と種類別内訳」によると全体の51%となっており、4種類ある空き家のなかで半数を占めています。静岡市では平成30年時点で66.9%となっています。
売却用の住宅
売却用の住宅とは、以前は人が住んでいたけれど今は空き家になっているため、売りに出されている状態の空き家のことをいいます。
賃貸用の住宅の資料では、2018年の売却用の住宅が空き家になっている割合は全体の3.5%。静岡市では2.9%となっています。
二次的住宅
二次的住宅とは、日常的に人が住んでいない家のことをいいます。
別荘やリゾートマンション、用途に合わせて一時的に住むセカンドハウスなどが該当します。この二次的住宅は持ち主が生活をしている期間と部屋が使われていない期間があり、特にリゾート地と呼ばれる地域では二次的住宅が多く見られます。
二次的住宅の空き家は全体の4.5%という数字となっています。静岡市の割合は1.9%と推移しています。
その他の住宅
これまでの賃貸用の住宅、売却用の住宅、二次的住宅はいずれも「人が住んでいた形跡がある」「今後、人が住む可能性がある」ものですが、その他の住宅は人が住んでいない、今後も人が住む可能性がない住宅のことを言います。例えば、高齢者が施設へ入所または長期入院をする、住民が転勤などで長期間不在となる、老朽化にともない建て替えを行うため取り壊し予定の住宅などの家もその他の住宅となります。
その他の住宅が空き家となっている割合は全体の38.8%となっており、賃貸用の住宅に次いで多い割合です。
静岡市では28.3%と、住宅総数333,100戸に対して25件に1件が「その他の住宅」であるというデータが出ています。これは、利活用や流通がされていない状況であるともいえます。
まとめ
空き家という看板を一度は目にしたこと・聞いたことがある方もいるかと思いますが、4種類に分類されていていることと、割合の差の大きさが違うことが分かりました。
空き家を所有している方は、今後の活用方法や管理方法を見直してみましょう。