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共有名義の不動産を売る3つの方法を紹介します
2022年5月2日
兄弟で不動産を相続したけど、誰も住む予定がない。
兄弟全員で不動産の所有者となっているけど、相続した不動産は売れるのかそんな疑問はありませんか。不動産の所有者が複数人となる共有名義不動産では、売るための条件や方法が所有者一人の不動産とは異なりやや特殊です。
この記事では共有名義不動産を売る3つの方法についてご紹介いたします。
【共有名義について】
まずは共有名義とは、どんな状態なのか。共有名義になってしまう場合と、共有名義人の持っている権利についてご紹介していきます。
共有名義とは
共有名義とは、1つの不動産を複数の人が所有している状態のことです。不動産を共有名義人ごとに「持ち分」という割合に応じて所有しています。
ちなみに1つの不動産を一人の人が所有している状態のことは単独名義といいます。
共有名義となってしまう例
こんな場合に共有名義となることがあります
・不動産を複数の相続人で相続
二世帯住宅購入で組む親子ローン
・夫婦で住宅ローンを組むペアローン
共有名義人の持っている権利
不動産を複数人で所有している共有名義の場合において、それぞれの共有名義人の所有権の割合のことを共有持ち分といいます。共有持ち分に応じて、その不動産に対してできる行為が異なります。
・一人でもできること
共有名義不動産の使用や保存
共有名義となっている不動産に自分が居住するなど、使用をすることができます。不動産の価値を保つための行為を保存行為といいます。
老朽化し壊れた雨どいを直したり壁紙を張り替えたりして現状維持のための修繕をすることができます。
・共有持ち分の過半数の同意が必要
共有名義不動産の管理
賃貸物件として共有者以外に利用させるなど、短期的(建物3年、土地5年)な賃貸借契約の締結と解除を行うことができます。
・共有者全員の同意が必要
共有名義不動産の変更、処分
不動産を売却したり贈与して処分をすることや、長期の賃貸借契約を結ぶことができます。
大規模な修繕や解体や建て替え、そして抵当権の設定や分筆など不動産の権利関係に大きな変更を加える行為ができます。
【共有名義不動産を売る3つの方法】
共有名義不動産を売るためにはどんな方法があるのでしょうか。3つの方法をご紹介していきます。
全ての共有名義人の同意を得る
共有名義不動産を売るのは先ほど紹介した処分行為となりますが、共有名義人全員の同意を得ることができれば売却することが可能です。
しかし共有名義人のうち一人でも反対されてしまうと、不動産を売ることはできなくなってしまいます。
共有持ち分を他の共有名義人に買取ってもらう
自分の共有持ち分を他の共有名義人に買取ってもらい、自分は現金を買い取った名義人は持ち分を手に入れることができます。
いくらで買い取ってもらうかは相談となりますので、応じてくれるかどうかは相手方の共有名義人次第となります
共有持ち分の割合によって分筆して売る
分筆とは土地を分割することで、自分の共有持ち分とその他を明確に分けることができるのでその部分だけを売却します。
しかし、建物は割合を明確に分けることができないので土地のみの場合この方法が可能になります。
さらに分筆するためには、測量や所有権の移転登記など費用がかかります。
【まとめ】
兄弟で不動産を相続すると、共有名義不動産となります。
共有名義とは1つの不動産を複数の所有者が所有している状態のことです。所有者は一人しかいない場合と異なり、共有名義不動産を売る方法は少し特殊です。共有名義不動産を売る方法はこの3つ。
・共有名義人全員の同意を得る
・共有持ち分を他の共有名義人に買取ってもらう
・共有持ち分の割合によって分筆して売る
どの方法も不動産の知識が必要だったり、時間や費用がかかる方法となっています。そのため、実際に売れるまでに時間や無駄なお金がかかってしまったり、共有名義人同士でトラブルが起こったりすることが少なくありません。
共有名義不動産をスムーズに売りたい時には、ぜひ不動産の専門家の力を借りることをオススメします。
めぐみ不動産では、共有名義不動産の取り扱い経験もありますのでお困りの際はぜひご相談くださいね。